Umore 平良美奈子さん「沖縄で“情報の掛け算”を生み出すために。留学支援の次に仕掛ける、機会と情報を交差する場」

STAFFBLOG

地方には“機会”が足りない。

沖縄にかぎらず、地方に住むと就職や転職を考えるさいに、専門性の高いスキルを学べる機会を追い求めて、東京や海外へといきたいと聞きます。

でも、本当は足りていないのは? 機会ではなく情報なのかもしれません。

「沖縄にアジア全体の情報が集まる仕組みをつくりたい」そう語るのは、創業2年めを迎えるUmoreの平良美奈子さん。これまでに、総動員数1000人をこえる沖縄県内最大級の海外留学フェスタ「RYU×RYUフェスタ」を開催するなど、沖縄県内の学生たちに海外との接点をつくってきました。

2018年6月から、自社サービスとして新たな試みをスタート。第一弾として株式会社電通 クリエイティブ・デザイン・センター(以後、CDC)部長の森直樹さんをお招きする「マーケティングとテクノロジー、そしてデザインの最前線」をおきなわダイアログで開催。今回、聞き手の水澤が主催の美奈子さんに開催に至るまでの経緯を伺います。

【貸切】マーケティングとテクノロジー、そしてデザインの最前線

「集約」と「循環」を生み出す沖縄を目指して

平良美奈子さん。沖縄工業高等専門学校専攻科卒業、学生最後の年にトビタテ!留学JAPANの奨学金制度を受け、シンガポールで経験を積む。卒業後は沖縄で海外渡航支援に従事する。2016年3月に県内最大級の海外留学フェスタRYU×RYUフェスタを開催し、総動員数1000人を達成。2017年7月に株式会社Umoreを設立、2018年6月から新規事業を立ち上げる。

——率直にお聞きしますが、なぜ沖縄で「マーケティング」を知る機会をつくろうと思ったのでしょうか。

平良美奈子(以後、美奈子):これまでの沖縄でのビジネスといえば、お隣の企業にサービスや物を売ったら売り上げが回る仕組みで、良い意味で循環経済といえたんです。

だから、いままでは明日の売り上げが安定していたから、東京といった広いマーケットに対して即座に判断する、そんな生きた情報の価値がとても低かった。一方で、そんな情報を求めて、東京にいく学生たちが多くいるのも事実で。

わたしも、学生時代にシンガポールにいくまでは、沖縄が東アジアのハブで経済がまわしていると、この循環経済のなかで信じていましたが、実際はそうではなかった。

——シンガポールでの体験が大きかった、と。

美奈子:はい。約2ヶ月間シンガポールで、わたしの母校、沖縄高専の後輩のために、インターンの受け入れ先の開拓をしにいったんですが……。

100人以上のかたとお会いして、驚いたことは「インドネシアで事業展開を考えている」といった日経新聞の見出しになっているようなことが日常会話でバンバン話されていたこと。

沖縄も、シンガポールのように諸外国の情報が集まるような地域を目指すべきだって、ガツンと衝撃をもらってきて。でも、いざ沖縄に帰ってきて、友達に現地で感じた、わたしのワクワクを伝えても、「楽しかったんだね」って終わってしまう。だから、このままだと、わたしだけが楽しさの裏側にある危機感に近い感覚をもつことで終わってしまうことが悲しくなって。だから、まずは、海外のマーケットをみれるような機会を目指したんです。

留学するひとたちに「入り口」と「出口」をつくる

「マーケティングとテクノロジー、そしてデザインの最前線」の開催に向けて、メディア取材を受ける平良美奈子さん。

——その機会こそ、「RYU×RYUフェスタ」だったのですね。実際に、創業2年めなら、事業を一本に絞るのもひとつの手ではないの?

美奈子:RYU×RYUフェスタを開催してみて、強く思ったのは出口をつくらないといけない。たとえば、留学をとおして海外での機会をつくる、いわゆる学生たちの入り口を設けることができた。

一方で、留学から帰ってきた学生たちが、企業への就職のさいにミスマッチをなくさないといけない。「留学にいって、その子がどう成長したの?」と学生にかぎらず可視化しづらい内面の伸びにたいして、世間の冷たい目線を感じることがしばしばあって、わたしにもそう。

だから、留学にどう付加価値をつくるのか、それが課題ではありました。ただ、わたしのポリシーとして、学生たちをたんに企業に紹介する、営業会社にはなりたくない思いがあるんです。

——美奈子さんのポリシーとは?

美奈子:沖縄高専の恩師で、わたしを指導してくださった先生がいて。その先生は、社会で必要となる挨拶やマナーにとにかく厳しいひとで笑 いつも怒られていましたが、「みんなのお母さん」みたいな愛情があふれるひとでした。

いいときは褒めて、ダメなときは叱る、ひととして向き合うことを教わって。だから、留学で帰ってきた学生を、企業に紹介するために向き合うのではなく、ひととして向き合いたい。

だから、新たな事業として、Umoreが厳選したひとと情報を得られる場をつくり、学生はもちろん、社会人のかたにとっても、ひととして引き上がるような機会をつくりたいと思ったんです。

「情報の掛け算を生み出す」 マーケティングとテクノロジー、そしてデザインの最前線に立つことで見えること

——出口をつくるための第一歩めが、電通の森さんを招くって思いきったことをしますね

美奈子:今回、電通の森さんのご好意で、このような機会をもらえて。森さんは、CDCで生きた情報を扱うマーケティングを、どう事業に転換すればよいのか。プロダクトへ落とし込む仕事をメインで行なっています。だから、企業で働くひとはもちろん、学生にとっても東京にいかないと得られないような情報の視点がふえる場になるかな。

個人的には、マーケティングの最前線で活躍する森さんとの対話に食らいつく意気込みをみせたいと思っています。森さんと事前におはなしをして、マーケティングとは「情報の掛け算」とお聞きしました。

その情報とはスキルかもしれないし、ビジネスかもしれない、はたまた人生かもしれない。ここの場に来ることで、情報の掛け算を感じてほしい。

——掛け算ができることで、情報が集める以外にも活用方法が生まれそうですね。

美奈子:だから、とにかく森さんに食らいついてほしいな、わたしのように。これは、勝手な押し付けでもありますが笑 過去に、恩師がこれからの社会で生きる情報を教えてくれたように、わたしも沖縄全体に愛情をもって情報を伝えていきたいですね。

おきなわダイアログ レコメンド!

◇場所:沖縄県那覇市久茂地2-15-8 フージャース那覇久茂地ビル
(最寄りバス停:若松入口)
◇期間:2017年9月〜2019年1月末(予定)
◇コワーキング利用料金:1時間:500円、1日:1,000円(飲み物付き)
詳細について➡️おきなわダイアログのコワーキングスペースをご覧ください。

◇月額利用
5F(24時間) + 1F:15,000円
1F:10,000円
詳細について➡️おきなわダイアログのシェアオフィスをご覧ください。

◇営業時間:11時〜20時 ※イベント時除く
◇営業日:水曜日休み ※イベント時除く
◇運営・内装施工:カラクリワークス株式会社
◇物件提供:株式会社フージャースホールディングス