沖縄だからこそ“防災”をもっと身近なものへ! 當銘大樹さん「Think 防災 vol01 〜カードゲームで防災を知ろう〜」レポート

REPORT

「仮に、いま災がいが起きたさいに、おきなわダイアログに来るまでの道のりで避難場所はありましたか」

そう問われたとき、皆さんはすぐに応えられますか?

大阪北部で発生した地震や九州北部の大雨による被がい、そして猛烈な勢力で沖縄本島近くに接近している台風8号など、たくさんの災がいと密接に暮らすわたしたち。そのなかで、「防災」についてこの1週間のうちにどのくらい考えたのでしょうか。

7月7日に開催した「Think 防災 vol01 〜カードゲームで防災を知ろう〜」では、ファシリテーターの當銘大樹さん、そして地元熊本で地震が起きたさいに、約1年間被さい地に赴き、救助活動の支援を行なってきた坂本さんをお招きしました。

災害協力シミュレーションゲーム「ダイレクトロード」を通して災がいに対する考えかたや、「Think 防災」の可能性についてお伝えします。

「発信」「ワークショップ」「創る」から、防さいに対して当事者意識が芽生えるようにしたい


現在(2018年7月7月時点)、3個の台風が沖縄本島に近くなど、大雨や津波の危険にさらされている沖縄。そのなかで、実際にどのくらいのひとたちが、災がいの対策をしているのでしょうか。

おきなわダイアログがある那覇市が発表する「那覇市防災マップ」は、累計7万アクセスに満たない状況であり、まだまだ防さいを考えるきっかけさえないといえます。

「Think 防災」は、當銘大樹さんや坂本さん、またおふたりの考えに共感するおきなわダイアログが、

発信

  • 災がいや防さいに関する情報を発信
  • 大学と連携して学問的な観点から防さいへアプローチをする
  • ワークショップ

  • 防さいゲームで防さい意識を高める
  • 防さいグッズや非常食のお試し会
  • 地域を歩き防さいの状況を学ぶ
  • 作る

  • オリジナル防さいグッズの作成
  • 防さいの観点から街づくりを提言する
  • 防さいを考える場を創る
  • こうした「Think 防災」の目的とともに、

    「日常において、お仕事やご家族のことがあって、毎日防さいのことを考えるのはむずかしいですよね。だから、災がい時ではなくとも1週間のうち1回でもふと思い出す機会をつくりたい」

    そう當銘さんは語ります。

    災がいを想定して、お互いに協力して助け合う「ダイレクトロード」


    「Think 防災」の第一回めとして、災害協力シミュレーションゲーム「ダイレクトロード」を活用したワークショップを行いました。

    ダイレクトロードとは海辺の街に住む架空の住民として、地震が起きたことを想定し、制限時間中に「避難指示」「救助指示」「救護指示」「消化指示」に回答していく。そのためのヒントは、参加者に配られるカードに隠されているというシンプルなゲームです。

    ただ、いざゲームが開始するとスタートから困難にぶつかります。

    たとえば、だれが情報のまとめ役となるのか、どのひとの情報が真実なのか(カードによっては抽象的・嘘情報があり)、そして正解がないため、参加者それぞれの発想力が問われます。

    そのなかで、指示をどう結論づけていくのか、はじめて会ったひとであっても盛り上がります。

    「〇〇のお家はどこなの?」

    「〇〇商店のおじさんが本棚が倒れて怪我をしているんだって」

    「小学校? デパート? どこに避難すればいいのかな」

    そんな会話を通して、防さいについてもっと身近になっていく、そう感じられるひとときでした。

    「自分が住んでいる街ならどうだろう」からはじまる防さいの自分ごと

    最後に、参加者同士でゲームから得た気づきを伝えていきました。

    そのなかで、とくに印象的な感想として、こんな感想が挙がりました。

    「いまアパートに住んでいるんですが、災がいが起きたときに隣住人とこうした災がいの情報交換ができるかが心配」

    それほど、地域間のコミュニケーションが希薄になっているのです。「Think 防災 vol01」の最中に、千葉県北東部で震度5弱の地震速報がニュースで飛び交う昨今で、おきなわダイアログがある那覇市久茂地なら、だれと災がい時の情報を交換しあえるだろうか。

    この課題については、「Think 防災 vol02」でおはなしができたら、わたしたちとしても防さいの一歩を歩めたといえるのではないでしょうか。

    (撮影・記事 水澤陽介)

    おきなわダイアログ レコメンド!

    場所:沖縄県那覇市久茂地2-15-8 フージャース那覇久茂地ビル
    (最寄りバス停:若松入口)
    期間:2017年9月〜2019年1月末(予定)
    コワーキング利用料金:1時間:500円、1日:1,000円(飲み物付き)
    月額利用
    5F(24時間) + 1F:15,000円
    1F:10,000円
    営業時間:11時〜20時 ※イベント時除く
    営業日:水曜日休み ※イベント時除く
    運営・内装施工:カラクリワークス株式会社
    物件提供:株式会社フージャースホールディングス