サスティナブルな社会は自己愛を認めることから makoが語る「自己投影展」の先を見据えて

STAFFBLOG

最近、ミレニアム世代を中心にSNSで発信されるキーワードといえば「サスティナブルファッション。限りある資源とどう共存していくのか、とくに個人消費で支えられるファッション業界では命題といえるでしょう。

流行が生まれるたびに買っては捨てられてきた洋服たち。もしも、形を変えて、新しい機能を付与することで誰かの大切なアイテムに変わるなら……。

「おしゃれは楽しいよね」という前提を立ちつつも、自分らしさを伝えるための表現方法であるファッションが、持続性ある社会への小さな一歩となります。

これまで、おきなわダイアログでは「サスティナブルな社会の創り方」として企画を重ねてきました。

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今回、8月15日から20日まで開催するファッションデザイナー・makoによる「自己投影展」では、『循環』と『つながり』をコンセプトに、個展という形で表現します。

人生を変えたファッション、そしてものづくりを行ってきたデザイナーとして、ときに一消費者として向き合う彼女のストーリーを追います。

個があってこそ、ものづくりは楽しい

−−『自己投影』と聞いて、むずかしいテーマだなと思っていて。そもそも、「自分がわからない」「らしさって何?」という方々も多いんじゃないかな。だから、なぜ「自己投影展」とテーマを選んだのか、と。

mako:これまでものづくりを行なってきて、2018年に「Mikata展」を開催したときも、どこかモヤモヤする感情があって。

その正体を知りたくて、わたしなりに過去と向き合っていました。

これまで誰かのために、目の前の人のために洋服をつくってきました。もちろん、友達や他の方々がわたしの洋服を着てくれたらうれしくは感じましたが、自分のために洋服をつくることがないなと気づいたんです。

自分が着たい、自分がつくって楽しい、そうワクワクするようなものづくりをしようと「自己投影」にしました。

−−個性を表現するファッションだとより顕著かもしれないね。

mako:正直、わたしの服を着てくれる方が気に入ってくれるかな、似合うかなという不安はありました。

いままでは、服をつくる前段階から流行についてリサーチしたり、周りの目を気にしていたので……100パーセント心から楽しいと思えたことは少ない。常に「本当にこれでいいのかな?」、と。 着てくれる人が喜ぶ姿が救いではありましたが。

−−だから、自分が喜ぶ個展へとつながるわけだね。

サスティナブルを突き詰めたら、わたしが着たい服をつくりたいと思えた

−−素直に満足したものをつくりたい、そう思えたのはいつから?

2019年に入ってからとある映画に出会って。「ザ・トゥルー・コスト ファストファッション」、いわゆる大量生産大量消費と呼ばれるファストファッションからくる社会的な、環境的な歪みを描いた作品です。

日本でも消費されている洋服が多くて、そんな中でもわたしはデザイナーとしてではなく、人として洋服に向き合いたい。1点1点、ものづくりに、服に、そして消費にまで真剣に考えたい。

たとえば、映画でも取り上げていた「(洋服の)廃棄」、サスティナブルという言葉があって、使える分だけつくってしまえば、その分いらない洋服も減るんじゃないかなと思っていて。

わたしが1着1着を大切にする気持ちを発信することができたら、と思いはじめてから心からつくっていて楽しい、好きだ、何よりも自分が着たいと思える洋服をつくりたいな、と強く思えたのです。

−−個展とともに、Re:layプロジェクトも同時開催するんだよね。

わたし自身も、廃棄について何か取り組めないかと思い。誰かの着なくなった洋服をもらって、再加工して、誰かのかけがえのないアイテムにしてもらえるように。服が人と人をつなぐようなタスキな存在になるようにと、自己投影展の作品製作と同時に行なってきました。

シーズンごとに安く買えるからといって、買っては捨て、買っては捨てというサイクルに対して、あたらしい価値観を纏わせることで、また身に付けたいと思ってもらえるんじゃないかな、と。

たとえば、穴が空いたジーンズを再加工してエプロンにリメイクしたり、他の作品づくりで余った生地からワンピースやトップスをつくってみたり。機能を変えることで、またひと花咲くような。ファッションの価値を伝えていくプロジェクトにしていきたい。

コンプレックスだって、ポジティブに転換できる

−−Re:layプロジェクトもそう、Shareとテーマを決めて性別や年齢、体型が関係なく皆楽しめる場「自己投影展」について、もう少し教えてくれるかな。

Happyの輪が広がって、循環するように、とコンセプトに、リメイクウェアやOriginalTee、蝶ネクタイ、アクセサリーをつくりました。

あと、島根県から今手夫婦と南城市で畑を行うみーこさんがおいしいスイーツとフレッシュハーブティーを。カメラマンのヨシカワサトルさんは、わたしのミューズの「モナ」をモデルに『雨の日もいいよね』という写真展とTシャツの販売を行なってくれます。

シークレットムービーをつくってくれる久高氏、そしてわたしの母もゲストとして、大切な仲間たちが個展を盛り上げようと手伝ってくれているので。

だから、自分のやりたいことに対して、応援してくださる方がこんなにたくさんいるんだって、励みとを常に感じながら当日を迎えました。

−−自分の好きな洋服と好きなメンバーたちでつくる個展……来てくださる方にどんなことを持ち帰ってほしいの?

ただモノを買う、売る関係性では自分自身が納得できないので。だから、個展に来てくださって方が他のお客さんと対話して、新たな交流関係を生まれたり、仲間を増やしてほしいなと思います。

あと、コンプレックスを抱えている人にも、洋服を試着してほしいなと思います。だって、わたし自身がコンプレックスの塊だから笑

コンプレックスってネガティブな言葉ですが、個展を通してポジティブに転換できたら、と。服を着る、選ぶ楽しさもありますが、男女問わずにいろんな人と交流してもらいながら、コンプレックス関係なく作品をふれてほしい。そこは、去年のMikata展と通じますね。

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−−makoにとって、これからと個展はどうつながるの?

わたしにとって通過点。自己投影展をスタートに、他の店舗でも「うちのお店、使っていいよ」とお話をもらっているので。沖縄、そして他の地域でも巡回できるプロジェクトにしていきたい。

もちろん、わたしがつくった洋服を、ショップにモノとして置いてもらうではなく、洋服を買ってくださる人と対話して自分の糧にしていきたいので。だから、人に寄り添ったものづくりをするために、循環しながら巡回していくような働き方に注目しているんです。

−−コンセプトを広げていくと。

関係性を広げて、つながりを強めていく。それが、輪として大きくなっていくことで、サスティナブルファッションが沖縄でも実現できると思うんです。たとえ、それが小さな一歩であっても。

自己投影展 インフォメーション

みなさん。はじめまして。沖縄のニューシティーで活動しているデザイナーのmakoです。実は私、今でこそファッションデザイナーを名乗っていますが、前まで洋服なんて大嫌いだったんです。

私にとって服は一部の人にだけ許された特権のようで、着る楽しさを知らずに負い目を感じてましたが、私の人生は大嫌いだった服で色鮮やかな世界を知る事が出来ました。

今回、8月15日〜20日に那覇のおきなわダイアログで個展を開催させて貰える事になりましたて、さあ服作るぞ。って考えた時にトレンドとして消費されているだけの世の中のさみしさを感じ、今期ノテーマを“Share”に決め、性別、年齢、体型が関係なく皆楽しめる場を目指して現在、日々製作中です。また、最近では、着なくなった服を頂き、リメイクし、新しい命を吹き込む。

人と人を服が繋いでくれる #Re:lay prijectも同時開催中です。

服と私。葛藤を描いた「自己投影展」

[ 自己投影展 ]
日程:2019.8.15[木] – 20[火] 11:00〜20:00

料金:入場無料(2ドリンクオーダー制)

会場:沖縄県那覇市久茂地2-15-8 フージャース那覇久茂地ビル
(最寄りバス停:若松入口)

[ 主催 ]
mako

今回の自己投影展では、リメイクウェア、OriginalTee、蝶ネクタイ、アクセサリーをご用意しておまちしております。この場を使って、Happyの輪が広がれれば嬉しいです。作品情報はインスタをチェック。宜しくお願い致します。

インスタグラム

[ guest ]
●今手夫婦 & みーこ畑
島根県よりやってきました。元宗像堂スタッフの3名の数量限定でおいしいスイーツとフレッシュハーブティーを販売致します、お楽しみに

●リツコ農園
makoの母リツコによるサボテンの寄せ植えも今回オーダーしました。

●ヨシカワサトル
カメラマン。ヨシカワさん。今回のフライヤー撮影をして頂きました。当日はmakoの作った洋服をまとったMONAのストーリーあふれる小さな写真展をやりますので、ぜひ見て来てください。

インスタグラム

●久高氏
シークレットムービー

[ 表紙モデル ]
MONAMONA

会場:おきなわダイアログ