「強い意思で、まず小さな成功を重ねること」 琉球時代から続くDNAから、沖縄でのビジネス展開の可能性を紐どく

REPORT

地方にいくと必ずぶつかるのが、地域ならではビジネスの可能性について。

ここ数年で、住まいは沖縄に置きつつ、本業を都市部で行う「地方での複業」が注目されています。とはいえ、沖縄でビジネスをどう展開すべきなのか。また、東京をモデルケースとして考えたほうがよいのでしょうか。

2018年12月15日に、あずさプロダクション株式会社主催で開催された「琉球・沖縄史 〜小さな国が繁栄できたヒミツ〜」からヒントを探りました。

1429年から450年間、続いたと言われる琉球王国の礎をつかってきた先人の知恵を生かすべく、琉球史芸人・賀数仁然さんと阿波根あずささんが登壇して、沖縄らしいビジネス戦略を語りあいました。

こんかい、セッション内のおはなしは非公開のため、会場からもらった質疑応答でのひと場面をお届けします。

DNAとして引き継ぐ 「コミュニケーション」の可能性

ーー琉球時代から続く、DNAについて聞いてみたいのですが…わたしたちはコミュニケーション能力が高いと言われてきましたが、実際にユタであったり、残り続けている文化がありますよね。そうした、日常では可視化されづらい内面、たとえばアイデアが根付いているものなのでしょうか。

賀数仁然(以後、賀数):そもそも、コミュニケーション能力が高くないと生き残れないですよね。事実、中国が殷から秦に変わるときに琉球王国ではいかんなく発揮されました。

海に面する沖縄では、こうした外からの来る技術や物資は重要で。かつ、変化を想定しながら動いていたので、現代のわたしたちもうまく組み合わせながら活躍してもらいたいですね。

ーー現在、おふたりが注目する沖縄出身者はいますか。

阿波根さんのFacebookより(右、阿波根あずささん。中央、MASA MAGICさん。左、泡盛倉庫の比嘉康二さん)

阿波根あずさ(以後、阿波根):歴史からすこし離れますが、わたしはマジシャンのMASA MAGICさんですね。自分の好きで、得意なことを突き詰めたら世界に行けたんです。

賀数:実は、僕の同級生に彼が高校生のときの先生がいまして。その彼から、「MASA MAGICは、高校から世界でマジックを披露するために英語を学んでいた」と聞きました。

だから、今日ご参加してくださった皆さんが伸ばしたいものを羽ばたかせるために、一歩先をイメージして、トレーニングする気持ちが大事だと思いますね。

沖縄らしい成功モデルはすでにある? いかに沖縄モデルを真似できるか

ーーとはいえ、沖縄ではいわゆる大手企業が育ちにくい環境にあるかと思いますが。

阿波根:いきなり、大きな成功を追い求めすぎかもしれません。わたしも、4月に起業したばかりで怖いときがありますが、小さな成功をとにかく積み重ねることが大事だと思っていて。

賀数さんがおっしゃったように、琉球王国では外交で失敗することもありましたが、めげずに取り組んできた結果、2000年に開かられた九州・沖縄サミット首脳会につながりました。だからこそ、失敗を恐れずに一歩踏み出し続ける強い意思をもってね。

賀数:MASA MAGICもそうですが、沖縄ではショービジネスが成功していますよね。たとえば、モンゴル 800や安室奈美恵さんとかね。沖縄を拠点に、外での成果を持ち帰ってくるみたいに。

これまで、沖縄では製造業でひと旗を上げなければと思いが強かったですが、意外とサービス業であったり、うまくいったショービシネスなどを現代の流れに合わせて真似るところが良いのではないでしょうか。

編集記

会場の熱気におされ、トークセッションは2時間を超える白熱したひとときでした。琉球王国から歴史を丁寧に紐どきながら、現在との共通点を見出す賀数さん。そして、参加者と同じ目線でこれからの沖縄の可能性を答えていく阿波根さん。その姿から、他の地域のモデルケースとして沖縄県内のひとたちのビジネスでの活躍が待ち遠しくなりました。ご参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

賀数仁然さん
Twitter:https://twitter.com/hitosak
公式サイト:http://www.fec.okinawa/36.php

阿波根あずささん
Twitter:https://twitter.com/AzusaAhagon

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