「見方を変えたら味方ができた。だから、世界はもっと美しくなる」挫折を味わった10代。ファッションに出会えて、わたしを取り戻した 〜Mikata展〜

STAFFBLOG

「わたしとは何か?」

10代のときに、そう悩んだことがあるのではないでしょうか。社会に出て、何をしたいのか。わたしなりの個性をどう伝えればいいのか。

いくつもの自分への問いを繰り返し、いわゆる青春の日々を乗り越えた先に待っているのが、均一性があるスーツを着て、企業に就職するための面接。その先に、果たして“個”が生きる道はあるのでしょうか。

「お世話になった学校(IDA インターナショナルデザインアカデミー)ではなく、守られていない空間で個展をしたい!」と木曜日店長、マコちゃんから個展の話しがもらったとき、今回の聞き手、水澤もうれしさがこみ上げるものがありました。

学びの集大成となる個展をおきなわダイアログで開催することを決意したマコちゃん。期待と不安が入り混じるMikata展への思いと、これからの展望をたっぷり聞きました。

ファッションを通じて、「誰かの人生を変えられたらいい」

ファッションデザイナーのマコちゃん。

ーー「ファッション業界が衰退している」とニュースで流れていて。そもそも、どうしてファッションデザイナーを志そうと思ったの?

わたし、中学生まではいい大学を出て、公務員に就職していくんだろうなとぼんやりと思っていて。だから、進学校と呼ばれる高校に入ったし、福岡の大学に入学しました。でも、10代にありがちな壁にぶつかって、「わたしの道はここではない」と思ったんです。

大学をやめてからは、いろいろな仕事をやってみても、ぴーんとこなくて。そんなとき、あるデザイナーのファッションコンテストに出会って、間近で作品を見たときに、「これだ、これがやりたかった」と。さらに、コンテストではデザイナーに対して「なぜ、ファッションデザイナーをやっているのか」という問いがあって。「誰かの人生が変わったらいい」とおっしゃっていて、わたしも誰かの人生を後押しできるような人間でありたい、そう思えたんです。

ただ、沖縄だとファッションはやりにくい分野だと思っていて。みんな、服は好きなはずなのに、趣味で終わらせるひとが多い。シンプルに服が好き、でも就職したら給料が安い、そこで止まっていてすごくもったいない。好きなら好きで、まずはやってみよう、わたしからね。

個性をも引き立たせる! 人間性をもっと美しくさせる作品とは

ーー2月22日から26日まで開催する「Mikata展」につながってくるわけだね。

はい! わたしのように、見方を変わるきっかけがあれば、いろんなひととも出会えるチャンスがあるし、見える世界はもっと美しくなる。だから、個展という場をつくってみて、たとえばわたしの友だちAさんとおきなわダイアログが好きなBさん、そしてわたしが出会うことで、その場で味方としてつながれたと思う。

ーー具体的にどんなものを展示するの?

個展としては、ドライフラワーを1から手作りしたアクセサリーや、オリジナルのTシャツやワンピース。来訪してくれるひとにも、即興で楽しめるようにライブペイントでトートバッグを仕上げたいな。あと、わたしが過去にファッションコンテスト「倉敷ファッションフロンティア」で受賞した作品も映像で流してみようか、と。

ーーまこちゃんの個性がつまっているね。

わたしは年中、反抗期なので笑 色でたとえるとモノクロな日もあるし、派手な色が好きな日もある。気分がコロコロ変わるんです。

個性も同じで、社会にはいろんな人間がいて、一緒ということはないですよね。だから、Mikata展で展示する作品は、色やかたち、素材や物だけではなく、その日の、そのときの表情が浮き出てくるようなものを。ワンピースでいえば、ウエストを縛るリボンの位置や止める力強さによって、全体のシルエットが変わって、それぞれで個性が出るようにしたいですね。

あと、女の子たちってお花や化粧品が好きじゃないですか。「この口紅と、ワンピースの柄が合うかな」「お部屋に花瓶に入れて、キラキラな空間にしたい」って、選ぶときにワクワクがあって楽しい。だから、わたしのMikata展でも、大切なひとと過ごすときのような、日常がパッと明るくなるようなシチュエーションをイメージしてもらいながら、選ぶ楽しさを伝えられたらと思う。

わたしを応援してくれる味方がいるからクリエーションできる!

ファッションが盛んな香港を視察を行い、沖縄で実現したいことが明確になったという。

ーーMikata展では、マコちゃんだけではなく、友だちも出店するんだよね。

わたしの友達、今手(こんで)くんもおいしいお菓子を提供してもらえるよう、お願いしています。彼は、宜野湾にある宗像堂に勤めていて、すごくやさしいお菓子をつくるんです。チョコクッキーやチーズケーキ、どれも今手くんらしさがにじみでてくるような味で。Mikata展にきてくれたひともきっと、「おいしい」「おいしい」といいあえることで、コミュニケーションが生まれてくると思う。

あと、おきなわダイアログは期間限定(2019年1月末まで)だから、同じ場所で、同じメンバーで今後行えるかまだわからない。だから、Mikata展が終わっても、記憶にはずっと残ってくれる個展にしたい。

ーー個展をきっかけに、マコちゃんはこれからにどうつなげていくの?

わたしも、学校を卒業したら憧れのデザイナーのもとで修行できたらと思う。ゆくゆくは、わたしの個性が詰まったブランドをつくって、セレクトショップをオープンしたい。そのため、わたし自身のクリエーションに磨きをかけて、国内外にもインターネットや海外のショップにいるバイヤーに買い付けてもらえるような作品をつくっていきたいですね。

……

ここまで大きなことをいってきましたが、本当はね。ものづくりって怖いんです。作品をデザインしていくなかで、うれしいことも嫌なこともたくさんある。服を切り裂いて、投げ出して、引きこもりたいことも500回ぐらいありました笑

でも、わたしがここまで本気で取り組めているのは、やっぱり作品が好きといってくれるひとや、応援してくれるひとがいるからこそ。だから、こんなわたしでも誇りに思える。もう、クリエーションしない生活は考えられないですね。そんな姿も、Mikata展では感じてもらえたらうれしいです。

Mikata展 インフォメーション

おきなわダイアログで制作したフライヤー(表)
フライヤー(裏)

Mikata展 ~見方を変えて味方を作れば 世界はより美しくなる
2月22日〜26日 開催予定

 

Mikata展 ~見方を変えて味方を作れば 世界はより美しくなる