移動とまちづくり第3弾 「定住と遊牧とHafH(ハフ)」

REPORT

オンラインでつながれば、どこでも仕事ができる時代に、多拠点生活や海外で旅しながら働きたい。でも、過去をたどると遊牧民だった私たちはなぜ定住することを選び、従来のライフスタイルを選んだのでしょうか。

これまで、「移動とまちづくり」をテーマに多様化するライフスタイルと、そこにまつわる「まち」のあり方、存在理由について考えてきました。

4月16日に開催された、移動とまちづくり第3弾ではゲストスピーカーに株式会社KabuK Sytleの大瀬良亮さんをお招きして、「定住と遊牧とHafH(ハフ)」をテーマに開催。

当日は強い雨がふるなか、15名以上のかたがお越しくださった、これからのライフスタイルについて考えていきました。

「家族のようにあったかい」 高知らしさからHafHまでの立ち上げまで

大瀬良さんが、大手企業に入ってみて感じたのは、優秀なひとたちが集まる中で負けない強みを探すことでした。

そのときに見つけたのは、大瀬良さんの地元・長崎のこと。そして、原爆を受けた祖父たちのことです。そこで、在京若手県人会「しんかめ」を立ち上げに関わり、主宰を務めるまでに広がっていきました。

さらに、2011年に起きた東北での震災を経て“ローカル”に興味を持ち始めていきました。

仕事で高知の移住プロモーションをサポートさせてもらう機会をもらいました。

高知県への移住者を増やそうとする中で、高知らしさとは、他人でも「家族のようにあったか」。

おかえりといってくれるコミュニティがあることに気づいたことがターニングポイントでした。

自らの原体験がHafHの立ち上げにつながる

大瀬良さんは、2015年から、今話題の、官邸ソーシャルメディアスタッフとして約3年間、SNSの企画・提案・編集を行っていました。その間の移動距離、地球15周分。HafHのキャッチコピーにもなっている「世界を旅して働く」を実体験として経験し、その魅力に気づいたのでした。

HafHは、

“旅先でのワクワク感”
“快適に旅して働く環境”
“孤独を感じないコミュニティ”

を実現すべく、サービスを展開していくとのこと。

そこでキーワードとなるのは、“風と土”と表現される、移動するひとと地元に根付いた場なひととの協力が大事になります。

大瀬良さんの社内でも、「風土コーディネーター」の肩書を冗談ながらに名付けて、いかに地元と、旅して働く人との交流を作っていくか、工夫をするようにしているそうです。

■ HafHのこれからについて

大瀬良さんからHafHについてお伝えしてもらったあと、会場から伝わる熱気のまま質疑応答の時間へと進みます。

Question:
移動が増えていくと、好きなところにどんどん人が集まっていきますよね。税金に関してはどう考えているのか?

Answer:
移動する人たちが増えていくなかで、税金の在り方は考え始めていいタイミングかもしれない。

海外では、海外では移動して暮らす人向けに税金を設置するなどの例もあるというし、移動を前提とした社会の作り方を行政と一緒に検討していく余地があると思います。

Question:
離島などでHafHのサービスを検討することが可能か?

Answer:
わたしも長崎出身で、日本一の島国県であると同時に、沖縄同様、海外と日本の貿易で発展してきました。

離島に関しては、とても魅力があり、かつ課題も含んでいると思っています。例えば、海外にもHafHの拠点があるなかで、海外のかたが離島に訪れたときの課題として、車と免許問題がありますよね。

そんなとき、Uber(ウーバー)のようなシェアエコノミーサービスと地元のタクシーと連携して、海外のかたでも移動しやすい環境をHafHでも考えていきたいと思っています

編集記

おきなわダイアログでは、2月の「多拠点のリアルな裏事情を語る 〜「多拠点」をゆるゆるひもトーク」に続き、地域をこえて働くとは何か、暮らすとは何かを考えるきっかけとなりました。

今回、ゲストスピーカーの大瀬良さん、モデレーターの石垣さん、久高さん、宮平さんを交えてはなしできたことにうれしく思いつつ。

参加してくださったかたが「あたらしい働き方」の一歩を踏み出せること、楽しみにしています。

HafH(ハフ)とは

公式サイト