
コワーキングスペースは地域のあらゆる課題・目的とあらゆるハブとなる 「Coworking Operator’s Meetup in 沖縄」レポート
昨今、海外では場づくりが盛んとなり、沖縄に限らずに、日本中でコミュニティやその場を創るコミュニティマネージャーが増えています。
実際に、2022年度には現在の倍近く増えていくと推測されるコワーキングスペース。ここ沖縄で、また地域での役割とは何でしょうか。
今回、日本で初めてコワーキングスペース「カフーツ」を立ち上げた伊藤富雄さん、そして沖縄県内のコワーキングやコミュニティ運営者を交えて、「Coworking Operator’s Meetup in 沖縄」を開催しました。
「農」「宿泊」「インキュベーション」「女性向け」目的は違えど地域へ還元するコワーキング
ライトニングトークでは、コワーキングスペースの代表やコミュニティマネージャーのみなさんに、それぞれの特色と目指すところを語っていただきました。
1. コワーキングスペース イイトコ(長野)
2. IT’s me(那覇市)
3. トヨプラ(豊見城)
4. Seaside Office(大宜味村)
5. 松田 然さん(移動するフリーランスにとってのコワーキングについて)
6 もえさん(海外)
それぞれの事業の考え方を伺いつつ、ビジョンやアプローチの仕方、また場の定義づけについて語ってもらいました。伊藤さんからも、「今地方で盛り上がっているコワーキングの一歩、先を進んでいる!」と賞賛があがるほどでした。
「コワーキングの役割は曼荼羅で考えよ」ローカルコミュニティだからできること
続いて、伊藤さんからコワーキングスペースのこれまでとこれから、そして沖縄で可能性について伝えられました。
伊藤さん:
まず、コワーキングスペースは『働』『食』『旅』『健』『育』『共』『創』『学』に分かれています。例えば、大型資金調達を果たしたNYのTHE WINGでは女性向けのサービスに特化したり、他にも欧州では『育』児サービス付きコワーキングスペースが増えています。そのように、コワーキングスペースは地域のあらゆる課題・目的とあらゆるリソースのハブとなりえて、ビジネスが展開が生むのです。
ローカルコミュニティとしてそれぞれが特色が違うコワーキングスペースが連携することで、ローカルコミュニティが担える領域が広がっていき、地域の持続性が高まるのです。
地方こそローカルコミュニティが必要 その先にグローバルなビジネスリレーションシップが生まれる
さらに、伊藤さんはローカルコミュニティが育まれることで、国内外のリモートワーカーを迎えられると話します。
時代や働き方の変化によって労働環境を選択でき、生き方さえも選択することができるようになりました。その流れの一つとして、大手企業が続々と場所にとらわれないリモートワークを導入されるなかで、『時間』を有効に使えることでたんなる移動が『移働』し続ける時代へ。
海外のリモートワーカーは、場所を超え、地域を超え、国を超えて働く人が増えています。そうした人たちをコワーキングと連携して迎えていくことで、滞在型コワーキングになりえると思うんです。
滞在日数が増えれば増えるほど、ビジネスのリレーションシップが広がり、地域の可能性がグーンと高まります。そして沖縄の課題のひとつ、滞在日数に訴求できると思うんですよね。
編集記
交流会では、沖縄県外のコワーキングスペース運営者や場づくり、民泊を行なっている方と混じって対話をしていきました。
そこで、地域との連携について展開が広がり、冒頭で伊藤さんが伝えたローカルコミュニティの始まりがみえて、わたしたちも嬉しく思います。
ゲスト:伊藤 富雄さん / カフーツ
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