「動くわたし、動かないわたしー移動とまちづくりー」あなたは20年後の今日、どんな場所で何をしてる?

REPORT

土地は誰のもの?まちづくりは誰のために誰がする?

石垣:最後にですね、人間中心で話をしてきたんですけれど、わたしが「まちづくり」について考えてきてずっと変わらないなと思うのは、みんな自分の家とか自分の土地とか先祖の土地とかって自分勝手な言い方してるけど、すべての土地は誰のものでもないし、地球のものだということです。人間が簡単に所有できるものじゃない、自然は人間の都合に関係なく動くから自然災害とかがある。わたしたちは土地を借りて生きているということを忘れてはいけない、そう強く思います。

土地についての知識と感覚の体系を誰かがしっかりと受け継いでいく、担っていく、土地とうまく暮らしていく、土地に適応して暮らしていくというのが、最も大切なことなんじゃないかなと。「土地に住むっていわゆるその土地の暮らしに適応するってことに加え、ここの景色がすごい好きだからとかっていう関連的繋がり、感情的繋がりがあるはず」だとも。これはわたしが大好きな管啓次郎さんの言っている言葉です

わたしはまちづくりの仕事をしているひととして、やっぱり土地と自分との関わりを忘れてほしくないし、そこで生きていてすごい楽しいと思う感覚を忘れてほしくないし、そのための場所、そのためのまちをつくりたい。

だって、これからLCCとか飛行機とかすごい簡単になって、移住も簡単になって、まちから出ていくのもものすごい簡単な時代になっていく。そんななかで「住みたい!」と選ばれる場所をつくるためにはどうしたらいいのか。この場所で生きるわたしは「このまちが好きでこのまちに住んでいるひとにとってこのまちがすごい楽しい場所であってほしい」と考えてまちづくりの仕事をしているんです。

最後の最後に、これまでにいろいろな都市計画家の話を聞いてきたんですけれど、一番納得した言葉を紹介して締めくくります。

「お客さまのための場所をつくってもお客さまはなかなか来ないけれども、人々のために場所をつくると外からも人が訪れるようになる」

これを言ったのは、ワイキキの開発をしたひとです。ワイキキってハワイのなかでも本当に観光客のための土地みたいな土地で、いくと日本人ばっかりなんですけれど、でも、そこにけっこうローカルなひとがいったりするんです。

ハロウィンには仮装したひとたちがわーってきたりとか。あとはホテルいっぱいビーチ沿いに建っているけれど、そこのビーチは全部開かれてる。イベントをするにも、観光客にうけるものではなく、みんながきてみんなで楽しめるものをやっていったら、自然にこうやって観光客と地元の人が混ざり合う風景につながっていったと。

これを受けてですね、わたしの課題でもあるんですけれど、今日の最後の問いかけです。

動く人にも動かないひとにも、動けるひとにも動けないひとにも選ばれる場所、魅力的な場所、そして居心地のいい場所ってその在り方ってなんでしょうか?そして、あなたにとってどんな場所、どんな生き方が理想ですか?

今回のわたしたちの話は以上で終わります。さて、今回はトーク&ダイアログのイベントですので、ダイアログの部分にうつっていきたいと思います。

———・・・というわけで、あえて要約せずに、皆さんにイベントをなるべくそのまま疑似体験していただきたいと考えて、しっかりとお伝えしました。

「ダイアログの部分」に関しましては、やはりあれは生の臨場感あってのもの。

記事に起こすことはせず、ぜひ、これから開催される那覇市のプログラムに参加することでぜひぜひ!体験していただきたいと考えております。

動くわたし、動かないわたし。

20年後の今日、あなたはどんな生活をどこで送っているんでしょう?
「まちづくり」を通して、自分の、社会の未来に思いを馳せる。

とても贅沢な時間でした!

イベントに携わってくださった皆様、ありがとうございました!

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